日本マクドナルドをV字回復させた著者の講演がベース。経営手法は極めて王道。本業を大事にし、地道な改革を進める。意識改革はトップから発信し、いかに組織に浸透させるかはコミュニケーション力。短期的な利益が減少しても、店舗削減を進め、逆に効率を高めることで業績を回復させた。組織的には元社員のオーナーフライチャンズを進め、本社は戦略的投資に集中する。講演だけに極めて平易な言葉で語られ、結果(業績)を伴うだけに説得力は抜群。
日本で4位に入るブランド確立のキーは次の4点。
- フレンドリー Q(Quality) S(Service) C(Cleanness) これにV(Value)を加える外食産業の基本
- コンビニエント スピードオブサービス、24時間営業など
- アウトスタンディング 顧客をナビゲートするマーケティング。新商品、店舗改装
- イノベーティブ 痛みを伴う改革、独自性という価値の提供
名言集
- QSCの向上と顧客数は比例する。
- 顧客の経験値、期待値を越える独自性がなければ価格競争にしかいかない。
- 業績が低迷しているといろいろなことをやりたがるが、本業の「らしさ」を取り戻すことが重要
- 売れたのか売ったのか、売れた要因を説明できる営業の重要性。
- 経営陣、管理職の最大の仕事は後継者の育成。3年同じ仕事をしていてはだめ。
- トップの評価は結果のみ。
- 作者: 原田泳幸
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/12/07
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 159回
- この商品を含むブログ (20件) を見る