おぅねぇすてぃ

明治維新直後。幼なじみの男女が英語をキーワードにすれちがいの恋愛を繰り返す。通詞をめざす男と心ならず西洋人の妻となった女。時代の激しい流れにとまどいながらしっかり自分の人生を切り開いていく。意外なハッピーエンドだが、読む側としてはほっとした。初期の作品で再版されなかったとのこと。函館で苦学のすえ通詞となった財前卯の介は実在の人物とのこと。

おぅねぇすてぃ (新潮文庫)

おぅねぇすてぃ (新潮文庫)