サハラ砂漠の王子さま

東映への就職を決めた著者が、女一人でスペインからモロッコを旅する。女性ならではの困難。イスラム世界で強引な男たちに遭遇する。日本人、外国人それに現地の人々とすぐにうち解けるのは若さの特権か。圧巻は砂漠への徒歩旅行。雨が降り凍死の危険さへある夜にスペイン人の旅人と寝袋を譲り合うのは感動的。自然に恋愛感情へと発展するがつらい別れが待っている。女性視点だけに評価はわかれるが、いいできだと思う。

サハラ砂漠の王子さま (幻冬舎文庫)

サハラ砂漠の王子さま (幻冬舎文庫)