維新後に聞き取りで書かれた手記を現代語訳。おりょうの視点から見た幕末史。伝えられるとおり気性の激しい一本気な女性像が浮かぶ。記述はかなり狭められた視界からの眺め、当時の彼女の置かれた立場や情報量からはやむをえない。明治後の不幸な半生は意識的にか掲載されていない。期待していた内容には遠いが、読んだことに価値がある。
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- 作者: 一坂太郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 新書
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