日米開戦秘話。真珠湾攻撃後に手交した文書は、交渉決裂を述べただけで国際条約上宣戦布告と言えずない。奇襲を重視した軍部が故意に発信を遅らしたこと。更にルーズベルトの親電に対する回答を盛り込むため、暗号解読に時間を要したなど、新事実を明らかにし、大使館側の不手際とする通説を一掃する。ルーズベルトは対日戦を望んでおらず陰謀説も否定する。自身大使館員の息子で交換船で帰国。渾身の力作で読み応え充分。
- 作者: 井口武夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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