RAILWAYS

映画のノベル化。脚本家が担当。役員就任を目に前にしたエリートだが、無二の親友や家族の繋がりを犠牲にしていたことに気づき、人生を大転換する。49歳にしてバタデンの運転士に。暖かい出雲地方の光の中で、スローだが人間味のある本当の人生が始まる。事故の責任を取り辞めようとする彼を取り囲む乗客や従業員の姿に、恥ずかしながら涙してしまった。主題は監督が後書きで述べている通り、日本人が失いつつある大切な精神性の再興。本来映画を先に見るべきだったかな。感動モノです。