20歳のソウル

20歳で早世した市立船橋高校OBのトロンボーン奏者。野球部の応援曲をこの世に残す。高校時代のほとんどをブラバン活動にかけた彼の葬儀には多くのOBが駆け付け、演奏で見送った。本書は葬儀の5日前からの動きと並行して、彼の生き様、闘病生活、恋愛を描く。受験に失敗、部活での苦労、人間性が丹念な取材で描かれる。短いが華のある一生。心残りであったろう。合掌。