すずめの戸締り

自らの最新映画の原作。ヒロインが出会った美少年は「閉じ師」。現世と常世の間をつなぐ扉を閉め、禍を防ぐ役目。外れた要石の化身である猫を追って日本各地を旅する。後半は自ら要石となった彼を蘇らせるため、自らの過去と向き合う。ベースにあるのは著者自らがあとがきで語るように大震災の衝撃。思わず引き込まれるが、これまでの作品と同じモチーフであることは確か。評価は分かれるのではないか。