ドリフターズとその時代

戦後日本の笑いの雄であるドリフターズを取り上げる。コミックバンドからスタートし、全員集合でスターダムへ。計算された台本と徹底した稽古で笑いを取る。50%超えの視聴率は伝説。芸風はある意味古臭くマンネリ。コント55号ひょうきん族といった強力なライバルが存在する。いかりや長介のリーダシップと志村けんの新感覚。よく似た二人には愛憎と確執があったようだ。気が付くと二人ともすでに故人。日本の大衆芸能、笑いの文化に残した足跡は大きい。本書は膨大な資料から記録を収集し網羅。力作であるがなかなかの読み応え。知らない部分は少しつらい。