エーゲ

ギリシャからトルコへ。エーゲ海を一周する紀行文。テーマは遺跡と文明。キリスト教の浸透により古代文明は歴史に埋もれていく。遺跡にたたずみ記録に残らない歴史を感じる。若かりし知の巨人は宗教論、哲学論を語りたいところだが、筆は淡々と抑制的である。雑誌への連載がベースのため印象的な写真とのコラボ。著者自ら高評価を与えた一冊。冥福を祈りたい。

-土着の地母神信仰がマリア信仰となる。

-見えた、何が、永遠が