日々翻訳ざんげ

著者は翻訳界の大御所。40年以上ミステリーを中心に翻訳を生業とする。醍醐味は正確に訳すことと、日本語としての文学的価値のバランス。難解な表現にぶちあたることもしばしばで、ネットのない時代は苦しんだとのこと。自らの作品を振り返り、業界や世相の流れをユーモアこめて軽いタッチで描く。割と遠いジャンルだが魅力を感じた。