2020-07-11 一日一生 書評 生活 社会 比叡山で2回の千日回峰行を成し遂げた大阿闍梨である著者の人生哲学、信条を聞き取りで書き留める。貧しく厳しい子供時代、妻を自死で無くすなど不幸な前半世から、お山にこもり悟りを開くまでを、淡々と話される。繰り返されるのは一日を一生ととらえ、日々新たな気持ちで臨むこと。この星で生き物として生かされていることの感謝。3万日をどういきるか。平易な話し言葉が心を打つ。手元に置きたいような名著。 一日一生 愛蔵版 作者:酒井雄哉 発売日: 2017/04/07 メディア: 新書