グーグルで必要なことはみんなソニーが教えてくれた。

著者の自伝。タイトルはソニー礼賛にも読めるが実は失望感が強い。ソニーでは危機にあった事業を短期間で立て直す。辣腕をふるっただけに反対勢力も多かったであろう。ソニー大企業病と社内ポリティックスに失望して転職。職安に通う経験を経て、グーグルの日本法人トップを勤める。二つのグローバル企業を経験したことによる企業文化論と組織論を展開。現在の大きな差は突き詰めれば企業の年齢差。安定から衰退に入るソニーと成長まっただ中のグーグル。かってのソニー創業の精神をグーグルに見る。

  • ソニーはいまだにハードウエアの製造業から脱却できずにいる。
  • 日本人はバッファローの群れ。2割が走り出すと全体が群れとなり同じ方向に向かう。
  • トップの役割は部下の本気度を試す。提案はいったん否定しそれでも立ち向かってくるものは本物。
  • IT社会のドッグイヤーでは早い決断と実行力が必要。品質にこだわる日本の完璧主義は適さない。

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた